ロックマンエグゼ アドバンスドコレクションに収録されているロックマンエグゼ6 電脳獣グレイガ/電脳獣ファルザーの通信対戦の魅力と欠点などを筆者の独断ですが紹介します。参考にして頂けると幸いです。
もしも間違いや、こう言った点もあるよ!!みたいなご意見がございましたら、コメント欄にて記入頂けますと幸いです。
まずはおすすめできるポイントから解説していきます。
ロックマンエグゼ6は全シリーズ中で最もバージョン格差が少ない作品と評価されています。各バージョンの強みもグレイガ版は攻撃力特化、ファルザー版は対応力と綺麗に差別化されており、自分好みのバージョンで戦うことが出来ます。
ロックマンエグゼシリーズでは毎回ぶっ壊れチップや一強戦法が登場しています。エグゼ6にも「カーネルフォース」や「スラッシュクロス」、「バグデスサンダー」に「ダストクロス」など強力な要素はありますが、いずれも他作品ほどぶっ壊れでもなく戦略の主軸となったり、切り札や奥の手として頼れるレベルに収まってます。
強いて言えばシニアルール(改造カード禁止)だとファルザー版限定の「ダストクロス」と「バグデスサンダー」を主軸に置いたダストバグデスがTopTierとの事ですが1強ではなく他の戦法でも十二分に勝負できるバランスとなっています。
今作のフォルダ編成ルールはエグゼ3以来久しぶりの変更となりました。
変更点は下記の通りです。
・メガクラスチップがナビチップのみとなった。
・投入できる枚数上限がクラスごとでなくチップ容量ごとに設定された。
チップ容量 | 枚数上限 | 影響を受けた代表的なチップ |
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19MB以下 | 5枚 | エリアスチール バスターアップ キャノンなど |
20~29MB | 4枚 | ロール(V1) |
30~39MB | 3枚 | インビジブル カワリミ |
40~49MB | 2枚 | クイックゲージ デスマッチ |
50MB以上 | 1枚 | フルカスタム ドリームオーラ ナビスカウト |
注目すべきはエリアスチールが5枚投入可能になった点と、
インビジブルとカワリミが3枚までしか投入出来ない点、
特に後者はカットインなどによる防御手段が減ったことでより使用を吟味する必要が生まれました。
総合的に見ると強いスタンダードチップだけに偏らせる事が困難となった分、
様々なチップを使い分ける必要が出てきており、結果的にこれが多様性やフォルダ構築の奥深さなどに繋がっているでしょう。
歴代シリーズの系統はソウルユニゾンの生け贄や攻撃力上昇だったり、せいぜいブレイク系統がガード貫通、ソード系統がシラハドリとカゲブンシンの反応有無くらいでしたが、今作では風→カーソル→ブレイク→ソード→風の関係で弱点が設定されており全クロスに弱点が設定されました。
また、風系統はバリアやオーラをダメージに関係なく吹き飛ばす効果が、カーソル系統はカワリミやシラハドリなどのトラップチップを無効化する効果が追加されています。
これによりカワリミやドリームオーラなどの使用タイミングをより吟味する必要があります。
ロックマンエグゼシリーズ最大の目玉とも言える変身システム。エグゼ6の変身システムは過去作と比べても明らかに強く、多彩で戦略性も高いです。今作は変身だけでも大きく分けて4種類あるので、ここでは個別に解説していきます。
今作の基本的な変身で歴代シリーズのスタイルチェンジとソウルユニゾンを良いどこ取りしたようなシステムとなっています。
ここでは過去作の変身と比べた強みと弱みを解説していきます。
過去作の変身と比べた強み |
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・好きなタイミングで変身できる |
・変身ターンが無制限 |
・ため撃ちが強い |
・獣化と組み合わせられる |
・弱点を受けると解除される(弱みでもある) |
ソウルユニゾンは変身するために該当する属性、または系統チップを生贄にしなければならず、好きなタイミングで変身出来るとは限りませんでした。
一方スタイルチェンジは戦闘開始時から最後まで同じスタイルで戦闘中に他のスタイルに変える事が出来ません。また、1度に所持出来るのも多くて2つまでで他のスタイルに変更するには数百回も戦闘しなければならず非常に手間が掛かります。
しかし、クロスチェンジは習得すればカスタム画面でいつでも好きなクロスに変身出来るので戦略に組み込みやすく使いやすいです。
ソウルユニゾンは基本的に3ターンしか変身出来ませんが、クロスチェンジはターン制限が無いので弱点を喰らうか他の変身をしなければ永続で変身出来るのも強いです。
歴代シリーズの変身と比べて明らかにチャージショットが強い。何せダメージ100超えは当たり前で攻撃範囲も当てやすいのが多く下手な攻撃チップより遥かに強いです。特にスラッシュクロスが凄まじくチャージ速度が60iと早い上にダメージ160、しかも攻撃範囲が実質ドリームソードとコレだけで戦えるぐらいです。
さらに獣化と組み合わせる事で、獣化との融合形態であるクロスビーストに変身出来ます。詳しくはクロスビーストの項目にて解説します。
過去の変身システムと違い全クロスには必ず弱点の属性、または系統が用意されており喰らうと2倍ダメージを受けた上でクロスが解除されます。これはソロプレイでは弱みですが、通信対戦ではこれによって読み合いやメタ張りなどの駆け引きが発生するようになった為、絶妙な調整となっています。
今作の目玉システムのひとつでロックマン自身の体に封印した電脳獣の力を一部開放した形態です。クロスと違い変身ターンがあるが特に弱点も無く純粋に戦闘力が上昇します。また、クロスチェンジと組み合わせる事でクロスビーストに変身出来ます。詳細はクロスビーストの項目にて解説します。
両バージョン共通能力 |
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・暗転しない無属性チップの攻撃力+30 |
・暗転しないチップ使用時、攻撃が当たる場所までロックマンが高速移動する |
・無属性チップため撃ちで必殺技を放てる※性能はどちらも共通 |
グレイガビースト 固有能力 |
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・バスターが超高速でバスターを連射するビーストバスターに変化 |
・スーバーアーマーが付与される |
ファルザービースト 固有能力 |
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・バスターが広範囲攻撃のフェザーシュートに変化 |
・エアシューズとフロートシューズが付与される |
今作のもう一つの目玉システムでクロスチェンジをしているときに獣化したり、逆に獣化しているときにクロスチェンジをする事でクロスビーストとなります。この形態ではクロスと獣化の能力が同時に発動し、更に無属性チップため撃ちで発動できる必殺技が組み合わせたクロスごとに変化します。特にグレイガ版の必殺技が頭一つ抜けておりグレイガ版の強みの一つと言える要素となっているでしょう。
ただし、変身ターンが切れたときは獣化だけでなくクロスまで解除されてしまうので要注意です。また、弱点を喰らうとクロスだけが解除され通常の獣化に戻ってしまいます。
獣化が戦闘中に解除されるとロックマンは疲労状態になります。このときクロスチェンジは問題なく使えますが、獣化すると完全に体を電脳獣に乗っとられてしまう超獣化状態となります。基本的な能力は獣化と同じですが更に下記効果が追加されます。
超獣化 追加能力 |
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・変身中は完全無敵状態 |
・こちらの操作を受け付けなくなり移動がワープになる |
・暗転しない無属性チップの攻撃力が+30ではなく2倍になる |
・選択したチップを勝手に使用する |
・カスタムゲージが貯まると強制的にカスタム画面に戻ってしまい、ロックマンが極限状態となる。 |
これだけ見ると非常に強力な形態に見えますが、超獣化中はチップをAボタン連打並にすぐ使っていく上、チップを使い切った後はひたすらバスターを連射しますが、相手が同列にいても途中で同じ列に移動しなおしてバスター連射を再開するなど、とにかく思考が単純で無駄な行動も多いです。
また、カスタム画面に戻るとロックマンが極限状態となってしまい、バスターの攻撃力が1になり恐ろしい速度でHPが1まで減っていきます。更に獣化はもちろんクロスチェンジすら出来なくなります。※ちなみにチャージショットの攻撃力は変化しません。
このように極めてリスクが大きいので通信対戦では敗北目前だったり、最終ターン以外ではあまり使用しない方が良いでしょう。
このチップは直前に選んだチップに、相手がヒットすると下記ナビカスプログラムを解除する効果を付与する非常に強力なチップです。
解除されるナビカスプログラム |
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・スーパーアーマー |
・エアシューズ |
・フロートシューズ |
・シールド |
・リフレクト |
・カワリミマジック |
グレイガ版だとバトル中に付与出来るのが獣化時のスーパーアーマーのみでコレを喰らうとかなり苦しくなるでしょう。一方でファルザー版は各種クロスやサイトバッチでリフレクトとカワリミマジック以外はカバー出来ます。スーパーアーマーはグランドクロスでしか付与出来ずダストクロス対策のついでにメタられやすいですが、それでも対応力は段違いでファルザー版の強みの一つと言えるでしょう。
エグゼ4と5は「エリアスチール*」をチプトレからしか入手出来ませんが、今作は依頼掲示板の「オフィシャルからのいらい」の報酬で1枚だけ簡単に入手出来ます。
ただ、2枚目以降は通信交換かチップトレーダーSPからしか入手出来ない上に5枚欲しいチップなのでかなり大変ですが、それでも通信交換を利用すれば十分現実的に集められるでしょう。
ここからは、今作の通信対戦の欠点を解説していきます。
ウイルスバトラーやメガクラス、スタンダードコンプリートにフォルテBX撃破など裏シナリオを攻略するのが中々に大変です。特に事前準備も多く一部運ゲー要素のあるウイルスバトラー関連と、「バスターMAXモード」を使わない場合、凄まじい強さを誇るフォルテBXも大きな壁として立ちはだかるでしょう。
また、ファルザー版でバグデスサンダーを使用するときはバグの欠片集めもネックとなります。
無事に裏ストーリーを乗り越えると次は対戦で使用するチップを集めなければいけません。殆どのチップは特に問題なく1枚は入手出来ますが下記チップはチップトレーダーからしか入手出来ないので極めて入手難易度が高いです。
チップトレーダーからしか入手出来ない、対戦で使用されるチップ |
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・スチールパニシュB |
・マグナムW |
・ノイズストームG |
・オウエンカ* |
チプトレから特定のチップを狙うのは本当に地獄なので入手しやすいコードで妥協することも考慮しましょう。
正直なところ欠点と言えるのは前準備に手間が掛かるだけと言っても良いです。何より今作の通信対戦のバトルバランスや面白さ、奥深さは他の追随を許さないと言っても過言では無いのでアドコレで通信対戦をするなら自信を持ってオススメできる作品と言えます!!
アドコレには他にも5作品が実装されてますし、興味があれば他シリーズの通信対戦を遊んでみても良いと思います。
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